“Bootleg & Sampling Culture”

アナログの流通量が減少し始めてからかなりの月日が経ちますが、正規盤だけでなくBootlegもかなり流通量が減っていることをここ最近実感しています。
写真はBobbyHutcherson/Montara。Bluenoteのオリジナルで買うと¥7,000.-〜¥8,000.-。このブートは¥1,575.-。当たり前ですがかなりお得です。

ネタ元としてかなり有名な曲で、スチャダラパー/サマージャム’95やら、海外で言うと

L./CHECK THE FLOW(1995)

とか
LETHAL & DESTRUCTION / HOW HIGH CAN WE GOURBAN ESSENTIALS – THE FUTURE OF R’N’Bに収録。アナログカットは多分このコンピだけ)
など。MADLIBとかROOTSもネタとして使っています。HIP HOPだけじゃなくハウスで言うとKERRI CHANDLERがLARGEからのリリースで使ってました。

いまでも僕はネタ集めが好きで書籍版のSamolingLove(この本は自費出版)を片手にレコ屋を巡ります。特に好きなミドルスクールの元ネタを掘り、元ネタアーティストに出会い、音楽への造詣が深くなっていくという循環がDigの醍醐味でした。
上の2枚も元ネタ探しから派生して再びHipHopに行き出会った曲です。出会ったあとはBobbyHutchersonをもっと知りたくなり、つい最近ですがBlueNoteのオリジナルの購入に至りました。

ちょっと話は脱線してしまいましたが、JazzとかSoulって(個人的に)全く無知識の状態からだと何処から聞いていいのか分からなくないですか?少なくとも10年くらい前の僕はそうでした。
そんな時に、不純な出会い方かもしれませんが元ネタを掘るということからそのジャンルに入っていければ非常に壁が低くなると思います。

もちろん、Samplingネタに使われるような曲はもう既に流通量も少ないし、あってもバカ高いものがほとんどですがそういう時に救いになるのがBootlegです。安いし比較的渋谷あたりだったら出会いやすかったので珍重しておりましたが、ここ数年で一気に見なくなってきました。
“ブートはアーティストに収益がいかない”という意見もありますが、DIGGERは”本当にそのアナログにカネを払う価値があれば高い金出してオリジナルも買う”と思います。実際僕はそうだし。

データ配信などではBootlegは出せないし、そもそもそういうネタを探す人ってDJだったりそういう文化が好きな人が掘るので消費されるマーケットも限定されており、誰もリスクを犯してまでリリースしないことが多い。
元ネタを掘らなくなることにより、Samplingを多用するアーティストも減ってきていない?というのも実感しております。

利便性を重視する風潮の副産物で、大切な文化が失われつつあります。
利便性追求のあとには副産物以外、なにが残るのでしょうか?

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